国内

不倫中年カップル、ラブホの「昼間フリータイム」4000円を活用

 男女の不倫をリサーチしてきた亀山早苗氏は、ラブホ街で半日ほど人の流れをウォッチすることがあるという。そこでは中年不倫カップルの多くに共通のパターンが見えてきた。

******************************
 景気が悪い現在、不倫の恋は少なくなっていると思われがちだが、そんなことはない。

むしろ、誰もが心寂しくなっているから、「贅沢はいらない、心と心がつながっていれば」と恋を求める傾向がある。

 朱美さんが彼と会うのは、生活圏と少し離れた大きな町のラブホテル。彼女が軽自動車を駆って、彼を途中で拾うこともあるし、互いに車で待ち合わせることもある。

「軽食や飲み物は私が用意して、彼がホテル代をもってくれる。昼間ならフリータイムで安いから。経済的に負担はかけたくないんです。私は彼と一緒にいられればいい」

 現代のダブル不倫はこのパターンが多い。実際、私は渋谷・円山町のラブホ街で半日ほど人の流れを観察することがある。いかにも不倫という中年カップルが、どこか人目を気にしながら入っていくのを何組も目撃した。女性たちの多くがデパートの袋を持っているのも印象的だった。デパ地下で飲み物や食べ物を買って行くのだろう。昼間のラブホはフリータイムで4000円台。そこでささやかな贅沢感を味わうのかもしれない。

 不倫の恋の場合、セックスの相性もとても重要になる。多くの妻たちが、「彼とのセックスで、初めて“イク”という感覚を知った。今までそんなにセックスが好きじゃなかったのに、彼とはしたくてたまらない」と顔を紅潮させながら話す。

 意地悪な見方をすれば、配偶者との間では慣れきったセックスが、相手が変わることによって刺激と興奮が強まり、相性がいいと思い込んでいる節もありそうだが。
 
 朱美さんも、彼とのセックスで、生まれて初めてオーガズムを得た。
 
「やっと女になれたんだ、そんな気がしました。よく雑誌にはオーガズムを得たときの感覚が出ているけど、私には無関係だと思ってた。本当に頭が真っ白になって、体ががくがく震えて……。女に生まれてよかった、と思った瞬間でした」
 
 男性側も、通常、妻とはそれほど濃厚なセックスをしているわけではないだろう。相手が人妻だと思うから、いつもより念入りに愛撫し、一球入魂でがんばり、相手の反応に自分も興奮する。それで「身も心も合う相手」とお互いに熱くなっていくのだろう。

※SAPIO2010年12月15日号

関連キーワード

トピックス

過去のセクハラが報じられた石橋貴明
とんねるず・石橋貴明 恒例の人気特番が消滅危機のなか「がん闘病」を支える女性
週刊ポスト
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(写真は2019年)
《広末涼子逮捕のウラで…》元夫キャンドル氏が指摘した“プレッシャーで心が豹変” ファンクラブ会員の伸びは鈍化、“バトン”受け継いだ鳥羽氏は沈黙貫く
NEWSポストセブン
過去に共演経験のある俳優・國村隼(左/Getty Images)も今田美桜の魅力を語る(C)NHK連続テレビ小説「あんぱん」NHK総合 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
《生命力に溢れた人》好発進の朝ドラ『あんぱん』ヒロイン今田美桜の魅力を共演者・監督が証言 なぜ誰もが“応援したい”と口を揃えるのか
週刊ポスト
大谷翔平(左)異次元の活躍を支える妻・真美子さん(時事通信フォト)
《第一子出産直前にはゆったり服で》大谷翔平の妻・真美子さんの“最強妻”伝説 料理はプロ級で優しくて誠実な“愛されキャラ”
週刊ポスト
「すき家」のCMキャラクターを長年務める石原さとみ(右/時事通信フォト)
「すき家」ネズミ混入騒動前に石原さとみ出演CMに“異変” 広報担当が明かした“削除の理由”とは 新作CM「ナポリタン牛丼」で“復活”も
NEWSポストセブン
万博で活躍する藤原紀香(時事通信フォト)
《藤原紀香、着物姿で万博お出迎え》「シーンに合わせて着こなし変える」和装のこだわり、愛之助と迎えた晴れ舞台
NEWSポストセブン
川崎
“トリプルボギー不倫”川崎春花が復帰で「頑張れ!」と声援も そのウラで下部ツアー挑戦中の「妻」に異変
NEWSポストセブン
最後まで復活を信じていた
《海外メディアでも物議》八代亜紀さん“プライベート写真”付きCD発売がファンの多いブラジルで報道…レコード会社社長は「もう取材は受けられない」
NEWSポストセブン
不倫報道のあった永野芽郁
《“イケメン俳優が集まるバー”目撃談》田中圭と永野芽郁が酒席で見せた“2人の信頼関係”「酔った2人がじゃれ合いながらバーの玄関を開けて」
NEWSポストセブン
六代目体制は20年を迎え、七代目への関心も高まる。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
山口組がナンバー2の「若頭」を電撃交代で「七代目体制」に波乱 司忍組長から続く「弘道会出身者が枢要ポスト占める状況」への不満にどう対応するか
NEWSポストセブン
日本館で来場者を迎えるイベントに出席した藤原紀香(時事通信フォト)
《雅子さまを迎えたコンサバなパンツ姿》藤原紀香の万博ファッションは「正統派で完璧すぎる」「あっぱれ。そのまま突き抜けて」とファッションディレクター解説
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! ゴールデンウィーク大増ページ合併号
「週刊ポスト」本日発売! ゴールデンウィーク大増ページ合併号
NEWSポストセブン