小泉純一郎元首相(68)には、3人の息子がいる。長男で俳優の孝太郎(32)と次男の進次郎衆議院議員(29)、そして、三男のAさん(27)である。小泉氏は1978年、三兄弟の母親であるB子さん(54)と結婚。1978年に長男・孝太郎、1981年に次男・進次郎議員が生まれている。しかし、結婚からわずか4年後の1982年に離婚。このとき、B子さんのお腹のなかにいたのがAさんだった。B子さんは実家のある神奈川・鎌倉へ戻り、そこでAさんを出産した。
以来、Aさんは一度も父、そして二人の兄とも会うことはなかったのだが、11月中旬、この3兄弟が東京・赤坂の高級焼き肉店で会っていたのだ。
<父に一目会いたいという気持ちは変わりません(中略)僕は父にはどんな小さな恨みも抱いていません>
Aさんが、あるインタビューで語った言葉だ。現在、大学生だったAさんは不動産会社に就職し、都内の高層マンションでB子さんと変わらず母子ふたり暮らしをしている。
そのAさんがいま、ふたりの兄と頻繁に会っているというのだ。これは兄・進次郎議員の尽力の賜物だとある関係者は語る。「進次郎さんは父の後継者として指名された2008年に、小泉元首相から“もう家のことは任せた。お前の好きにしていい”と、いわば家長を任されたそうです。そしてAさんのことも“いまさらオレは会えないけど、お前たち3人は兄弟なのだから仲良くすればいい”と進次郎さんに託したそうです。
それで進次郎さんは、Aさんが生まれて25年目にして初めて連絡を取り、和解したんです。それからは兄である孝太郎さんにも呼びかけて、みんなで食事をしたりしているみたいですね」
この関係者によれば、小泉氏は依然、B子さんと和解するつもりはないようだという。しかし、三兄弟は父と母の恩讐を越えて、いま絆を深めている。「最近、Aさんは結婚を約束している大学時代からの恋人を、進次郎さんと孝太郎さんに紹介したそうです。もちろんふたりとも喜んでいて、“結婚式には出席する”といっています」(同関係者)
深まる兄弟愛―新しい時代の政治家の象徴とされる進次郎議員、まずは小泉家の難問解決にどんな手腕をみせてくれるか。
※女性セブン2010年12月9日号