「青少年健全育成条例」の改正案が12月の東京都議会で審議される。6月の議会では、18歳未満の登場人物である「非実在青少年」を性的な対象としたマンガなどを規制する案が否決された。そこで、都は新たに(刑罰法規に触れる)、(婚姻を禁止されている近親者間における)性行為を規制対象とする案を再提出する。
そうなると規制対象となる可能性が浮上してくるのが、誰もが古文の授業で読まされたあの『源氏物語』。そのストーリーは、
―光源氏は父の後妻である藤壺を慕って結ばれるが、近親相姦の罪の意識に苛まれる―
というものだ。古典『源氏物語』はマンガで数多く作品化されているが、販売規制を受けるかもしれない。
※週刊ポスト2010年12月10日号