NHK大河ドラマ『龍馬伝』最終回の放送が、意外なバトルに発展している。大政奉還が成った直後、新政府構想について同志・中岡慎太郎と話し合っていた龍馬は、京都の潜伏先で暗殺される。
この「近江屋事件」が、『龍馬伝』最終回の見せ場だった。ところが、この場面はとんだ“闖入者”にぶち壊される。
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突然現われたテロップは、刺客突入寸前、福山雅治演じる龍馬が階下に「ほたえな!(土佐弁で「騒ぐな」)」と叫ぶ有名なシーンから、血まみれになりながら太刀を受け止め、苦悶の表情を浮かべる龍馬への攻撃が終わる寸前まで、福山の顔に乗っかり続けた。
視聴者はこの“字幕テロ”に怒った。NHKによると、11月28~29日で約1900件の電話やメールが殺到。
「表情を見たいのにテロップが邪魔」「興ざめした」という苦情が寄せられたという。
ただ、このテロップについては放送日が投開票日と重なった「不幸な偶然」。報道機関としていち早く、速報を流したことを責めることはできない。
※週刊ポスト2010年12月17日号