霊界へのアクセスを続ける北海道の霊能者・柳澤諒さん。著書『神様ではないけれど 霊が見える、未来がわかる』(木楽舎 1260円)では、”北海道の神様”といわれる自身の霊体験や、幸運な未来を開くためのノウハウを紹介。そんな柳澤さんには、自分自身のことも見える。
「恋愛で結婚するのじゃなく、必要性で結婚するんだとわかっていたので、出会った瞬間、この人と結婚するとわかってしまいました。それも、おもしろくない人生ですよね」
自分のことが見えるのになぜ2度も離婚するのか、と聞かれることもある。
「離婚も見えます。それでも、子供と引き裂かれるのはつらかった。けれど、そうする意味がそこにあると思うから、行動を起こす力が出るんです」。霊は目に見えない。だからこそ、信じるかどうかは本人次第。
「テレビのある番組で、霊能師という人たちが、“霊がそこにいます”とかいってたけど、ぼくには見えなかった(笑い)。バラエティーなんだなと思いました」。世間では、霊は悪さをすると思われがち。霊のせいで生きている人たちが苦しめられるのだという人もいる。
「これまでに見てきた中で、霊のせいだと相談者が決めつけている場合でも、実際に霊障が原因だったことは3割程度。それ以外は、みんなかかわっている人自身のせいです。人は後ろ向きな気持ちになるとマイナスのエネルギーが出ます。霊たちはマイナスエネルギーが好きなので、引き寄せられるようにやって来る。猫にマタタビのようなものですね。そのときの霊は、相談者の祖先とかじゃなく、その場所にいる地霊。だからいちばんの除霊はその人自身が変わること。マイナスエネルギーを出さなければ霊は寄ってきにくいんです」
人は何かのせいにすることで、安心を得る。理由がわからないままに立て続けに不幸が起きると不安は大きくなるが、霊のせいだと決めつけてしまうと、仕方がないとどこかであきらめもつく。
「でも、決まっている人生なんて何ひとつないんです。私はいま、現時点でのあなた(記者)のおおよその未来は見えます。でも、そこに出てこないことをあなたがすることで、未来はどんどん変わっていく。そんな難しいことをしなくていい。道ばたの草木を折るだけで未来は変わるんです。つまりは努力。努力なしに未来を変えようとしてもダメなんです」
※女性セブン2010年12月16日号