今年の女子プロゴルフ界は、コリアン旋風が吹き荒れた。34試合中、17試合を外国人が制し、そのうち韓国勢が勝ったのは実に15回。賞金ランキングでは、巨体が印象的なアン・ソンジュ(23)が女王の座に輝いたほか、上位5人中3人が韓国人選手となるなど、力の差を見せつけられた。
その“韓流パワー”に呑み込まれてしまったのが昨年の賞金女王・横峯さくら(24)。最終戦の後、自分に言い聞かせるかのようにこう語った。「来年も韓国勢がトップの方に来ると思うので、誰かが止めないといけない。その一人になりたい」
来年は世界ランク1位(2日現在)、これまた巨漢の申ジエ(22)が、日本ツアー出場数を増やすという話もある。海外経験豊富で、体格も横峯より一回り大きな韓国プロたち相手に勝利することができるのだろうか。さくらパパこと、横峯良郎参院議員は愛娘の来季の活躍に太鼓判を押す。
「今年は海外にも挑戦したからアン選手に追いつけなかっただけで、本人も成績には納得しています。2009年は賞金女王を目標とし、それに邁進したから勝てた。来年は日本ツアーに集中する予定だし、ボクには秘策もあるから大丈夫」
パパは以前、申ジエの父親に対談を申し込み、彼女の強さの秘訣を直接聞き出している。そこから韓国勢に勝つ「征韓論」を編み出したという。
「申ジエは1日10時間は練習する練習の虫。体が重くなるので試合の2日前から肉類は一切食べないなど、ゴルフに対する姿勢が徹底している。技術面以外にも、学ぶものは多かった」
なんと、あれでもダイエットしていたのか……とツッコミたくもなるが、横峯自身も「打倒韓国」へ、既に動き出している。
「さくらは“自分が韓国勢を倒さなきゃいけない”と強く意識していますよ。そのためにドロー系のボールを打つ練習に取り組んで飛距離を伸ばそうとするなど、色々考えてやっている。大人になったなァと思います。後は男のウワサでも出てくれば嬉しいけどね(笑い)」(良郎氏)
来年こそ韓国勢を打ち負かさないと、本当に“ツアー体重別”なんて話が出かねない!?
※週刊ポスト2010年12月17日号