9月3日、毒舌芸人・有吉弘行(36)の父・博文さん(享年70)が実家のある広島県内の病院で亡くなった。博文さんは、今年2月に脳梗塞で倒れて意識不明のまま入院。7か月間の闘病の末、帰らぬ人となった。
だが、多忙な有吉は博文さんの死に目にあえなかったばかりか、葬儀への出席も果たせなかった。有吉の様子を母が明かしてくれた。
「電話で主人の死を伝えたとき、最初は無言でしたけど、少し落ちつくと“お母さん、長い間お父さんのこと看てもらってありがとうございました”っていってくれて…。そして続けて“ぼくは仕事でいますぐには帰れないから、後はよろしくお願いします”って…」
父が認めるほどの売れっ子芸人になってしまったがゆえに、葬儀にも参列できなかったのは皮肉というほかない。有吉はその夜、ツイッターでこんなことをつぶやいていた。
<親父逝く。やっぱり悲しいものです『お疲れ様でした』>
それから1週間後、有吉はようやく休みをもらい帰省した。「弘行は、仏壇の隣に置いてあった父親のお骨の前に座って、ずいぶん長い間じっとしていました。きっと心の中で主人といろんな話をしていたんでしょうね」
そういって目に涙を浮かべた母。きっとこのとき、あの毒舌・有吉も誰にも気づかれぬように涙を流していたに違いない。
※女性セブン2010年12月23日号