結婚相談大手のオーネットの調査(複数回答可)では、初婚のとき相手に求めるものは性格が66%、ついで経済力とルックスが約30%と続く。一方、再婚相手に求めるものは性格が83%とダントツで経済力が約60%、そして趣味が合うことが約30%となっている。また、ルックスに関しては13%と低く、性格を重視していることがわかる。
マリッジカウンセラーをしている長谷川紀子さん(46)は6年前に14才年上の夫とDVが原因で離婚。中学3年生の娘、幼稚園児の息子を抱えて母子3人で暮らしてきた。その長谷川さんが再婚したのは5年前、41才のときだった。長谷川さんの再婚は“運命的に価値観が合う”ことがきっかけになったという。
「アルバイト先のコンビニで9才年下の店長と会ったとき、価値観が似ていてなんだか運命的だなと思ったんです。つきあって1年、なついていた息子の存在もあって向こうから“一緒になろうか”といわれました。娘が多感な時期だったので、私の中の“女の部分”を見せたくないし、悩む部分もありましたが、アラフォーになって“人生をやり直したい”という気持ちがあって決意しました」
自分の両親からは「また失敗したらどうするの」といわれ、相手の親からは「別れてほしい」といわれた。それでも再婚の意思は変わらずふたりは入籍をした。
「子供も私も幸せになってリベンジしたいという気持ちもありました。価値観が合う人を選んで本当によかったと思う。経済的なことはまったく考えずに離婚して結婚したけれど、実際は娘も大学に行ける環境になって、本当にいまの主人に感謝してます」(長谷川さん)
長谷川さんのように、再婚では人柄を重視し、自分の価値観に合った相手を選ぶ人が多いことについて、『ただトモ夫婦のリアル』(日本経済新聞出版社)などの著書で知られるマーケティングライターの牛窪恵さんはこう話す。
「初婚のときのような、学歴、年収というスペックで選ばないんです。失敗している分だけ、自分の優先順位がわかっているので、性格重視で新しい夫を選ぼうとするのです」
※女性セブン2010年12月23日号