2010年12月から家電エコポイントが半減された。買い逃してしまった人も少なくないだろう。エコポイント半減後の地デジ対応テレビの選び方を流通ジャーナリストの金子哲雄氏が解説する。
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地デジ対応テレビに関しては、今後これ以上の大幅な価格下落は期待しにくいだろう。商品によっては、1インチ当たりの価格が1/4程度まで下がったものもある。
これ以上待ったからといって、さらに安くなるとは考えにくく、早めに購入して大画面の楽しさを堪能したほうが得策だ。とりあえず地デジ対応テレビが必要で、価格はなるべく安いほうがいい、という人には、32V型がいいだろう。店頭価格は、おおむね5万円以下だ。
もう少し大きな画面で、という人は、40V型クラスがいい。LEDバックライト非搭載の液晶テレビであれば、店頭では9万円前後で手に入る機種も多い。 ちなみに、LEDバックライトは省エネ効果が高く、画像コントラスト改善効果もあるとされるが、私はさほど必要のない機能だと考えている。
10万円以上の予算があるならば、もう少し贅沢をして42V型を買うのもいいだろう。店頭価格の目安は、12万円前後だ。
思い切って大きなテレビを買いたい、(購入者である)父親の威厳を家族に示したい、という人には46V型がオススメだ。このサイズになると、かなり大きく感じられ、迫力のある映像を楽しめる。
部屋の狭さを気にする人も多いが、さほど気にする必要はない。実際、わが家では8畳間に46V型テレビを置いているが、圧迫感もなく、ちょうどいいサイズだと感じている。
部屋に設置すると意外と物足りなく感じることもあるので、大きめの画面サイズを選んでおいたほうがいい。46V型の店頭価格もかなりこなれてきており、18万円強で手に入る機種も珍しくない。
なお、テレビ選びの際は、スペックやメーカーにこだわるよりも、画質が自分好みかどうかをチェックすべきだ。最適なのは、土日の午後に下見をすること。スポーツや競馬中継を見て、芝生の色などの色彩描出や、素早い動きの残像感を比較チェックするといい。
※マネーポスト2011年1月号