覚せい剤所持事件で、世間を大いに賑わせた酒井法子(39)。昨年11月、裁判が終わり、酒井は東京・青山の自宅に戻った。そこで酒井と長男・Aくん、そして肺がんの手術を終えたばかりで療養中だった酒井の継母・直子さん(仮名・63)の3人の生活が始まった。直子さんはこの時の様子をこう振り返る。
「出頭のとき以来、久しぶりに顔を合わせました。といっても私のほうは歩くのもやっとの状態で、心配した娘が食事を作ってくれたりして…。そのまま青山で一緒に暮らし始めたわけです。
私は体調が戻っていなかったので、家事はすべて法子がやっていました。私にできたのは、娘に代わって孫と買い物に行くくらい。でも、買い物にマンションの外に出るとそのすぐ近くには娘の夫の実家がある。その度に事件を思い知らされる気がしました」
酒井と直子さんがどん底のように暗くなっているとき、ふたりを救ったのがAくんの存在だった。
「ぼくたちは堂々としていればいいんだよ」――一緒に出かけるとAくんはそう直子さんを元気づけた。
「3人でDVDを見たり、孫の宿題をみんなで見たり、クリスマスケーキを食べて、おせちを囲んだり、普通の生活を続けるなかで法子も落ち着いていきました。
私はまた過ちを繰り返すのではないかと心配で、つい口うるさく、まるで監視するようになってしまい、娘と衝突しそうになることもありました。娘がお風呂にはいるといっても何をやっているのか気になる。携帯が鳴れば、誰と何の会話をしているのか聞き耳をたてる…娘にとっても私にとってもつらい生活でした。それでも法子は少しずつ日常を取り戻していきました。そして“消えたい”ということはなくなりました」(直子さん)
※女性セブン2010年12月23日号