4日、日刊スポーツ(一部地域版)が1面で「ヤクルト身売り」と報じた。内容は、赤字に苦しむヤクルト球団がIT広告会社大手のサイバーエージェントに売却されるというもの。「同日午後にも球団売却を正式発表」という具体的な日程もあり、信憑性の高さを窺わせた。
「当初、この日の1面は市川海老蔵が暴行を受ける前に女優の香里奈と会食していたという記事でしたが、これが全くの誤報だということが発覚し、最終版で急遽差し代わったようだ。(最終版以外に載った)海老蔵の記事にはすぐ訂正が出たのにこちらはしばらく何もない。最終版で1面を差し替えるのは他社に事前に知らせたくないスクープであることが多いので、“本当なのか”と騒然となりました」(スポーツ紙記者)
しかし報道の直後、球団とサイバーエージェントの両者が「事実無根」のコメントを発表。結果的には海老蔵の記事もヤクルトの記事も両方、「誤報」だったわけだ。
※週刊ポスト2010年12月24日号