忘年会シーズン真っ盛り。酒を飲む機会が何かと多くなるこの季節だが、ノンアルコールビールの出荷が順調な推移を見せている。4月に発売された「休む日のAlc.0.00%」(キリンビール)が、2倍に上方修正した年間販売目標を11月1日に達成したのを始め、各社が健闘中。今年のヒット商品といえる。
「ノンアルコールビールのリピーターが増えてきました。とくに1回に2ケース以上買っていくようなかたもいます」
と、酒類ディスカウント販売の大手・お酒の大型専門店・河内屋葛西店の笈川裕久店長はいう。09年にキリンビールが行った調査でも、「休肝日をとりたい」と思っている人は85.9%。
本誌が行った「休肝日のアンケート」およびビール会社の調査でも、大部分の男性が休肝日をうまくとって、酒と長く付き合いたいと考えていることがわかった。家族に責められて肩身の狭い思いをしたり、年齢にあらがったり、酒飲みオトーサンはがんばっているのである。
※週刊ポスト2010年12月24日号