11月15日に亡くなった松平健(57)の妻・松本友里さん(享年42)の通夜、告別式は、松平が座長を務めていた博多での舞台公演終了を待ち、12月2、3日の両日、ようやく執り行われた。
棺が閉じられる前、長男の健太くん(4)は父・松平健に抱かれたまま促され、ユリの花をひとつ、ふたつ…と手に取り、横たわる母の傍らに置いていった。まるで眠っているかのような母を花で飾るその意味を、健太くんはどう受け止めただろうか。参列者のひとりはこう話している。
「無邪気に花を入れていく健太くんのあどけない様子と、抱っこしている健さんの沈痛な表情があまりに対照的で…本当にかわいそうでなりませんでした」
棺には、親子3人で写った写真と、健太くんが描いた絵も納められた。
「絵は、友里さんの似顔絵でした。健さんが“お母さんにプレゼントしよう”と健太くんに提案したそうです。クレヨンで描いた友里さんの顔は笑っていました」(別の参列者のひとり)
出棺に先立ち、松平は喪主としてこう挨拶した。「これから子供の成長を、どうか温かく見守ってやってください」。それまで気丈にこらえていた松平の目から、滂沱と涙があふれるのを、健太くんが心配そうに見上げていた。
※女性セブン2010年12月23日号