スポーツ

ヤクルト身売り騒動 誤報にも関係者からは「あり得る話だ」

 4日、日刊スポーツ(一部地域版)が1面で「ヤクルト身売り」と報じた。結果的に記事は「誤報」だったわけだが、ヤクルト側にも事情はある。
 
 この5年間で、神宮球場の観客動員数は約30万人減った。「プロの試合より早慶戦の方が客が来る」(ヤクルト関係者)と陰口を叩かれ、今季の赤字は約20億円と見られている。親会社であるヤクルト本社の昨年度の純利益は132億円。経営状態は良好で、これを身売り否定の根拠の一つとした。しかし、現場からは逼迫した様子が伝わってくることも事実だ。

 このオフ、林昌勇が3年14億円(推定)という大型契約を結んだ。ヤクルトの選手の総年俸が約20億円(2009年)だから、実にその4分の1。このオフ、ヤクルトはデラクルスら複数の外国人選手を解雇しているが、その理由が「資金難」であることを担当者が明かしている。

「今回の身売り報道があったことで、ヤクルトの選手たちは契約更改で要求を出しにくくなったでしょうね。頑張った選手には気の毒としかいいようがない」

 野球評論家の江本孟紀氏は苦笑しながら、こう付け加えた。「でも怖いのは、誤報だったのに、球界では未だに“あり得る話だ”という空気が拡がっていることです。それだけ今の球界は危機的状況にある」

※週刊ポスト2010年12月24日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
会見中、涙を拭う尼僧の叡敦(えいちょう)氏
【天台宗僧侶の性加害告発】フジテレビと同じ構造の問題ながら解決へ前進しない理由とは 被害女性への聞き取りも第三者の検証もなく、加害住職の「僧籍剥奪せず」を判断
NEWSポストセブン
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
フジテレビが今やるべきは、新番組『怒っていいとも!』を作ることではないか
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
ゴールデンタイムでの地上波冠番組がスタートするSixTONES
ゴールデンタイムで冠番組スタートのSixTONES メンバー個々のキャラが確立、あらゆるジャンルで高評価…「国民的グループ」へと開花する春
女性セブン
中居正広氏とフジテレビ社屋(時事通信フォト)
【被害女性Aさん フジ問題で独占告白】「理不尽な思いをしている方がたくさん…」彼女はいま何を思い、何を求めるのか
週刊ポスト
食道がんであることを公表した石橋貴明、元妻の鈴木保奈美は沈黙を貫いている(左/Instagramより)
《食道がん公表のとんねるず・石橋貴明(63)》社長と所属女優として沈黙貫く元妻の鈴木保奈美との距離感、長女との確執乗り越え…「初孫抱いて見せていた笑顔」
NEWSポストセブン
生活を“ふつう”に送りたいだけなのに(写真/イメージマート)
【パニックで頬を何度も殴り…】発達障害の女子高生に「生徒や教員の安心が確保できない」と自主退学を勧告、《合理的配慮》の限界とは
NEWSポストセブン
5人での再始動にファンからは歓喜の声が上がった
《RIP SLYMEが5人で再始動》“雪解け”匂わすツーショット写真と、ファンを熱狂させた“フライング投稿”「ボタンのかけ違いがあった事に気付かされました」
NEWSポストセブン
中居正広の私服姿(2020年)
《白髪姿の中居正広氏》性暴力認定の直前に訪問していた一級建築士事務所が請け負う「オフィスビル内装設計」の引退後
NEWSポストセブン
これまで以上にすぐ球場を出るようになったという大谷翔平(写真/AFLO)
大谷翔平、“パパになる準備”は抜かりなし 産休制度を活用し真美子夫人の出産に立ち会いへ セレブ産院の育児講習会でおむつ替えや沐浴を猛特訓か
女性セブン
ネズミ混入トラブルを受けて24時間営業を取りやめに
《ゴキブリ・ネズミ問題で休業中》「すき家」24時間営業取りやめ 現役クルーが証言していた「こんなに汚かったのか」驚きの声
NEWSポストセブン