記者たちが単なる傷害事件に過ぎない“海老蔵事件”の取材に奔走したのは、「数字が取れる」トピックだったからに他ならない。
TBSの情報番組関係者がいう。
「みの(もんた)さんは、当初は“くだらないから海老蔵の件はやらないよ”と断言していたのに、視聴率が取れるからと、当初の意見を曲げて暴行事件を大きく扱うようになった。ライバルの『めざましテレビ』や『ズームイン』が連日派手に扱っているのに、視聴率で苦戦している『朝ズバッ!』が乗り遅れるわけにはいかなかった」
TBS では1日の夕方の報道番組『Nスタ』で、「警視庁が容疑者の男の身柄確保」と速報を打ってしまうという“大誤報”まで飛び出した。これも焦りが生んだものなのだろうか。
※週刊ポスト2010年12月24日号