日本エイサーが2010年12月15日、14インチでは世界初の2画面タブレット『ICONIA』を発表。代表取締役社長 ボブ・セン氏は「タブレットとノートPCの間にあたる製品」と紹介した。
OSはWindows7だが、タッチ操作のために独自のインターフェースが搭載され、5本指を置くことで現れる「エイサーリング」や両手を置くことで表示される「バーチャルキーボード」、ブラウジング中に気になったコンテンツを切り取ってスクラップブックのように編集できる「マイジャーナル」など、直観的な操作が楽しめる。
発売は2011年2月以降。CPUはインテルCore i5、メモリ4GBでHDDは640GB、店頭想定価格は14万円前後といったハイエンドモデルで、デジタルリテラシーの高いユーザー層に向けた商品だ。
しかし直観的な操作可能なタッチパネルはiPhoneはもとより、最近ではデジカメの操作画面にも搭載され、一般ユーザーにも浸透が期待される機能のひとつと言える。またタブレットタイプの端末は、電子書籍端末としてユーザーが増加する可能性が高い。
日本での販売目標台数を問われ、「メインストリームの商品ではないので、低めの設定」と具体的な数値に関する言及は避けたが、長期的には多くの潜在ユーザーが存在する商品と感じられた。
「まずはPCをもっと楽しくしたい。今後の戦略としては、PC以外のカテゴリにも……」とボブ氏は語っており、『ICONIA』に搭載された直観的な操作を可能にするインターフェースが今後どんな商品に反映されるのか楽しみだ。