『小沢一郎 嫌われる伝説』著者の渡辺乾介氏が、小沢一郎氏に独占120分インタビュー。渡辺氏の「このままあなたは『背徳の政治家』として去っていくのか、それとも改革者として再び立ち上がろうとしているのか」という質問に対し、ついに小沢氏が沈黙を破り、すべてを語った――。
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やはり我々は、最後まで理想の旗を高々と掲げて、国民と約束した目標に向かって一生懸命努力する。その姿こそが尊いのではないかと思うんです。総選挙の初心に返って、ほんとうに国民の期待する政治、政策を実行していかなければならない。
民主党はみんな、政権の座にきちんと座って政権を動かしたという経験がない人ばかりだから、無理もないといえば無理もないんですけれども、しかし、実際に資質や能力が欠如しているところはあっても、一生懸命それを補って、努力と誠意で頑張る姿勢が必要じゃないかと思います。民主党政権の現状では、多分、官僚諸君も困っているんじゃないか。それぐらい深刻な状況にあると思っています。
その一つの大きな原因として、ねじれ国会とよくいわれますけれども、僕はそれは全く理由にならないと思っているんです。僕が21年前に自民党の幹事長に就任した時も、やはりねじれ国会でした。しかし、野党が反対したPKO(国連平和維持活動)協力法案もつくりましたし、消費税の実現も果たしました。
※週刊ポスト2011年1月7日号