小沢一郎氏が、ついに沈黙を破り、本誌の独占120分インタビューに答えた。インタビューを行なったのは、『小沢一郎 嫌われる伝説』の著者でもある渡辺乾介氏だ。ここでは小沢氏の「政治とカネ」の問題を追及する政倫審に出ない理由について紹介しよう。以下、小沢氏の談。
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私は政倫審に出るのを嫌だといってるわけではないんですよ。ただ、論理的にいいますと、僕は捜査当局では不起訴となりましたが、検察審査会では公判廷でもう一度事実関係を明らかにせよという結論になったものですから、いわば司法の場に移っているわけです。
そして近々公判が開始されます。そのような裁判を今後行なうことが確定している私が、国会の政倫審に自ら出席しなければならない合理的理由はないと思います。なぜなら政倫審の審査や調査は、立法府の自律的な機能であり、司法府への介入を避けるなど慎重なものでなければならないからです。
※週刊ポスト2011年1月7日号