投資情報サイト「東京IPO」「東京CFD」の編集長を務め、IR説明会、セミナーなども多数行なう西堀敬氏。同氏による、2011年の日本株投資の注目テーマと、日経平均株価の推移予測を紹介しよう。
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【2011年の注目テーマ】
2011年は小型株相場の到来を予想している。その中でも、特に注目しているテーマは「ニッチ&グロース」。事業規模は大きくないものの、ニッチマーケットで着実に成長している企業だ。ニッチのビジネスで先行し、業績を伸ばしている企業は、景気の動向に左右されることもなく、今後も安定的な成長ストーリーが期待できる。ビジネス規模が小さいので大手企業の参入が考えにくく、競合他社の追随を心配する必要がないといえるからだ。
【日経平均の推移予測】
円高基調は続くにしても、ファンドの決算売りが一段落して需給がよくなるので、12月から1月初旬にかけて1万円近くで推移する展開が考えられる。日本企業の1~3月期業績の低迷懸念から2月中旬には9000円程度までまた値を下げるが、その後は米国の雇用悪化に歯止めがかかるなど景気底入れ気運が高まるとともに、為替相場も円安に向かうと思われる。それが好感されて上昇基調となり、5月中旬には1万1500円程度までの上昇があるかもしれない。
※マネーポスト2011年1月号