いまやスカイツリーより有名な東京の新名所になっている(?)のが、西麻布にある14階建ての雑居ビル「バルビゾンビル27」。11月25日に11階の「M」というバーで市川海老蔵(33)が殴られて大ケガを負ったことから、現場を訪れる“観光客”が増えているという。入居している店の従業員はこう話している。
「血痕があった非常階段を携帯のカメラで撮っていく人たちをよく見かけますよ」
このビルは、もともとはオフィスとして利用する企業が集まっていたが、十数年前、9階に「R」という店がはいったのをきっかけに、雰囲気が一変したという。店の元従業員は証言する。
「Rは雑誌などにも取り上げられて一躍有名になり、いまや14階と8階にも店を出す人気店。プライバシーの保護に気を使っていて、8階は完全個室になっています。そのRに引かれるように、“一見さんお断り”の完全紹介制やVIPルームを設ける店が増えていったんです」
例えば、海老蔵もあの日、立ち寄った6階のダーツバー「F」は指紋認証制で、エレベーターを降りたところに指紋認証と暗証番号を押す機械があり、登録した会員でなければ扉を開けて中にはいることができない。このようなシステムに加えて、店同士の連携の良さも芸能人が訪れるようになった理由のひとつだという。
「自分の店が満席だったら、他階の店を紹介するなど、店同士で融通しあっていて、ビル全体でひとつの店という感じ。お互いにプライバシー保護を重視し、従業員に箝口令を敷いていて口も堅い。それで芸能人の常連客が増えていったんです」(店の元従業員)
※女性セブン2011年1月6・13日号