1971年、ベンチャーズ作曲の『雨の御堂筋』が大ヒットした。独特のリズム感とパンチの利いた歌唱力、そして何よりもアジア系外国人特有の妙な発音の日本語が日本人の魂を強烈に刺激した。その歌でスターの座に上り詰めたのが、台湾出身の欧陽菲菲(1949年生まれ)だった。彼女のその後を追った。(週刊ポスト2002年8月30日号より)
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『雨の御堂筋』が大ヒットした同年、日本レコード大賞新人賞を獲得。翌年には外国人としては初のNHK紅白歌合戦に出場している。
1978年、国際的なレーサーで実業家でもある式場荘吉氏と国際結婚。これが彼女に運を呼んだのか、1982年、その3年前に吹き込んだ『ラブ・イズ・オーヴァー』に火がついた。
当時、台湾に帰国中だった彼女に代わって所属事務所が取材に答えてくれた。
「台湾では国民栄誉賞をいただいた国民的スターですからね、どうしても台湾での活動の方が多くなってしまいます。化粧品のCMキャラクターを務めたり、朝の連ドラの主題歌を歌ったりと活動は広範囲にわたっています」
となると、気になるのは夫・式場氏との夫婦仲だが、「お互いに国際的に活躍している夫婦ですからね。理解し合ってうまくやっているようですよ」(前出・所属事務所)
実妹経営の渋谷区の店でたまに味わう飲茶が格好の息抜きになっているようである。