ペドロ&カプリシャスの2代目ボーカリストとして、1973年に『ジョニーへの伝言』でデビュー。1978年にソロへ転向後も『桃色吐息』『はがゆい唇』など数多くの代表作を持つ高橋真梨子(1949年生まれ)。彼女のデビュー当時を追った。(週刊ポスト2002年8月30日号より)
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故郷の博多では、中学時代から“歌のうまい娘”としてつとに有名な存在で、ペドロ&カプリシャスのリーダー、ペドロ梅村氏の耳にも届いていたという。
「歌唱力、表現力、特に歌詞の切なさを伝える能力は天下一品でしたね。とにかくマジメで、どんなに忙しくても仕事に穴をあけることは絶対ない女性。実はかなりの酒豪なんですが、酔っ払って困るようなこともありませんでした(笑い)」
1993年には、グループの一員だったヘンリー広瀬氏と、約10年間の同棲生活を経て結婚。
「ペドロ時代はレコーディングに大根を買い物袋に入れてくるような家庭的な子でしたから、結婚後も仕事と家事を両立してうまくやっているみたいですよ」(前出・梅村氏)
ボーカリストとしての功績が実を結び、全米・英デビューを果たしている。私生活のみならず歌手生活もまた、円熟期を迎えているようだ。