往年の名曲『恋人よ』で1980年に日本レコード大賞金賞を受賞。圧倒的な歌唱力で日本のみならずアジアでも熱狂的ファンの多いシンガーソングライターの五輪真弓(1951年生まれ)。彼女のデビュー当時の秘話を公開する。(週刊ポスト2002年8月30日号より)
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彼女を発掘したプロデューサーの金子洋明氏は当時をこう振りかえる。
「初めて歌声を耳にしたときは、思わず震えが走りました。ひとことでいうと“天才少女”でしたね。オーディションでの歌声を忘れられず、当時たまたま来日していたキャロル・キングに彼女の歌を聴かせたんですよ。するとひどく感銘を受け、1時間150ドルという破格のギャラでレコーディングに参加してくれたんです」
曲調から“別れ”のイメージが強い五輪だが、1984年にはバックバンドの一員だった鈴木宏二氏とゴールイン。
「結婚後は夫婦で事務所を立ち上げ、二人三脚で音楽活動に励んでいるようです。2児に恵まれ、母となることで歌の幅も益々広がったようですね」(音楽プロデューサー)