女子プロレスラー出身タレントの“草分け”といえば、何といってもマッハ文朱(1959年生まれ)。デビュー後の彼女の人生の変遷を追った。(週刊ポスト2002年8月30日号より)
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もともとは歌手志望で、13歳の時に『スター誕生!』に出場し、決勝で山口百恵に敗れたのは有名な話。その後、全日本女子プロレスに入団したのが15歳のこと。すぐに才能を開花させて17歳で世界王者の座に就いた。
ところが、『チャンピオンのままベルトを返上したい』と、即引退し、今度は芸能界で大暴れ。明るい性格が受けてレギュラー番組を何本も抱える売れっ子になった。その傍らで、27歳にして高校の通信課程に入学。30歳で卒業すると、米国の大学に進み、経済学士を取得した。
結婚したのは1993年。相手は中国系アメリカ人で民間航空機のパイロット。その翌年には長女を出産した。その後、次女にも恵まれたが、
「『子育てに専念したい』という彼女の希望で、徐々に芸能活動も減らしていきました。現在は、家族でロスに住んでいます。娘2人の子育てがあるので、仕事は年に何回か帰ってきてやるだけです」(所属事務所)
文字通りマッハの速さ(?)で転身を続ける彼女だ。