小沢一郎氏に関し、「政治とカネ」の問題をメディアは大々的に報じ、同氏をダークな扱いをする。だが、小沢氏は自分はオープンだと主張する。『小沢一郎 嫌われる伝説』の著者でもある渡辺乾介氏がその本音に迫る。以下、小沢氏の談。
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小沢:僕は記者会見のフルオープンを主張しているから、これまで通り会見をクローズドにして情報の独占を続けたい大メディアにやられている(笑い)。(記者会見には)誰でも出られるというのが一番いいと思います。僕は政治資金だってオープンにしてきた。僕一人でしょう、すべてオープンにしているのは。
オープンな社会にして、そして公権力の取り締まりはできるだけ少なくして、判断は主権者自身がやる。それが本来の民主主義です。
政治資金だって、極端にいえば、誰からもらったっていいんですよ。外国からは別ですけれど。何に使ったって構わないんですよ、反道徳的なもの以外は。要は、誰からいくらもらって何に使ったかが全部オープンになっていればいい。国民がそれを見て判断すればいいんです。一番いいのは、面倒くさいけれど1円単位で公開することです。
――20年前に政治改革の旗を振られた時から、その主張は一貫していますね。
小沢:行政も、企業も、全部オープンにすべきです。多分、官庁の機密事項なんて、大臣にも報告していないから、上っ面の決まりきったことしか大臣は知らないですよ。
それは大企業の社長だって同じようなものだけれど、結局、一般国民は行政の中身が全くわからない。大企業も株主であれ、誰であれ、全然中身がわからない。クローズドの社会なんです、日本は。アメリカほどやれとはいわないけれども、少なくともヨーロッパぐらいのオープンな社会にしたほうがいいと僕は思います。
※週刊ポスト2011年1月7日号