国内

名古屋市中心部にワニガメ登場、ボランティア30人で捕獲作戦

 新語アナリストの亀井肇氏が、これから世の中に浸透しそうな言葉を先取り紹介。「タマゾン川 (Tamazon River)」という言葉を同氏は紹介しているが、多摩川ばかりか、名古屋でも、とんでもないことが起こっている。
 * * *
【定義】東京都と神奈川県の境を流れている多摩川の異名。ペットとして飼われていた外来の熱帯魚などが捨てられ繁殖して、アマゾン川化していることがその語源。

【越冬】多摩川でこれまで見つけられた外来種は200種を超すという。熱帯のグッピーやエンゼルフィッシュ、日本にはいないナマズ類など多種多様である。下水処理の影響で、冬でも水温が24度くらいの場所があり、グッピーでも冬を越すことができるという。

【おさかなポスト】こうした事態に対して川崎河川漁協では、魚を多摩川に放流しないように川崎市内に専用槽の「おさかなポスト」を5年前から設置している。ペットとして購入した魚が大きくなって飼えなくなったり、引っ越しなどで手放さなければならなくなった人たちが、その専用槽に入れられるようにしている。引き取られた魚は飼育を希望する人に渡されている。

【堀川】多摩川だけでなく、全国各地の大きな川でも同じように様々な外来種の魚が放流されている。名古屋市中心部を流れて伊勢湾に注いでいる堀川でも、オオクチバスやアリゲーターガーなど5種の外来種の生息が確認されている。名古屋市は10年5月に「外来生物調査隊」を30人のボランティアで発足させて、ワニガメやアリゲーターガーなど人に危害を与える恐れがある外来種を発見した場合は、市に連絡して専門家が捕獲することにしている。

【蛇足】日本在来種の魚は外来種に負けてしまうのか?

※SAPIO2011年1月6日号

関連記事

トピックス

割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(Instagram/時事通信フォト)
《ゴルフ・横田真一プロと2年前に離婚》穴井夕子が明かしていた「夫婦ゲンカ中の夫への不満」と“家庭内別居”
NEWSポストセブン
二刀流かDHか、先発かリリーフか?
【大谷翔平のWBCでの“起用法”どれが正解か?】安全策なら「日本ラウンド出場せず、決勝ラウンドのみDHで出場」、WBCが「オープン戦での調整登板の代わり」になる可能性も
週刊ポスト
高市首相の発言で中国がエスカレート(時事通信フォト)
【中国軍機がレーダー照射も】高市発言で中国がエスカレート アメリカのスタンスは? 「曖昧戦略は終焉」「日米台で連携強化」の指摘も
NEWSポストセブン
テレビ復帰は困難との見方も強い国分太一(時事通信フォト)
元TOKIO・国分太一、地上波復帰は困難でもキャンプ趣味を活かしてYouTubeで復帰するシナリオも 「参戦すればキャンプYouTuberの人気の構図が一変する可能性」
週刊ポスト
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト
2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン