気兼ねなく鍋が食べたいというニーズに合致して大人気の「一人鍋」。雑誌『アリガット』元編集長・小川フミオ氏がセレクトした『銀座しゃぶしゃぶ香味』の「牛ロースしゃぶしゃぶ定食」を紹介します!
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家族や友人、同僚と囲む機会の多い鍋。でも鍋奉行とかうっとうしいし、気兼ねなく食べたい、という方にも人気という、『銀座しゃぶしゃぶ香味』。同店の台湾風しゃぶしゃぶは味わい深い。
一人用銅鍋が並んだコの字型カウンターに着席。牛、豚、ラム、マグロなどから好みのものを選べる。つけ合わせは野菜と海鮮。しゃぶしゃぶしたら、干しエビや干し貝柱などとゴマ油やニンニクを混ぜた沙茶醤(サァツャジャン)に生卵を溶き混ぜたタレで食べる。
発酵食品のうまさを感じるタレの風味と、肉の味が合わさると、適度なこってり感が生まれる。有料だが肉は追加できるので、一人で何皿も食べられるのがまたよい。最後に熱々のスープを残ったタレに入れる。卵に適度に火が入り、コクのある飲み物になる。これも病みつきになるおいしさだ。
■『銀座しゃぶしゃぶ香味』の「牛ロースしゃぶしゃぶ定食」(1260円)
【住所】東京都中央区銀座5-8-16
【電話番号】03-3573-3540
【営業時間】11時半~14時50分(LO)、17~22時(LO)
【定休日】なし(12月31日のみ休)
【カード】可
オーナーの河田泰宗さんは台湾出身。1985年にお父さんが始めた店を引き継いでいる。写真の定食はランチのもの。ご飯は追加料金で丼や麺に替えられる。「麻油鶏ソウメン(+315円)」や、「魯肉飯(+420円)」などが人気。テーブル席もあり、そちらではみんなで鍋を囲める。ディナーは量や品目が増えて価格も上がる。
撮影■岩本朗
※週刊ポスト2011年1月7日号