嫁には嫁の言い分、姑には姑の言い分があるわけで、嫁代表・姑代表各2名の座談会を開催。とんでもないエピソードが次々と……。(女性セブン1989年1月19日号)
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<座談会>
嫁A:福岡県在住、32才
嫁B:埼玉県在住、27才
姑C:秋田県在住、68才
姑D:大阪府在住、66才
嫁A:うちの姑って、食べ物を捨てるのがいやな性質で、1週間前のおかずでも平気で食べちゃうのよ。じゃがいもなんて腐って糸ひいてんのに……。
嫁B:まあ……。
嫁A:そしたらね、9か月の赤ん坊にね、1週間前の味噌汁、飲ませちゃったとよ。もう、食中毒になって、ふつうだったら死んじゃったかもしれんて医者にどなられたとよ。それでね、うち、その味噌汁の鍋を見て腰をぬかしたと……。もやしみたいなのがぷかぷか浮かんどるとよ。なんだろうと思ったら……。(すっかり涙声で)
嫁B:な、なんだったの?
嫁A:うじ虫よ。真夏だったから、うじ虫がわいたとよ。
嫁B:ひぇ~、ひどい姑、そんなの許せないわよ。
姑D:そないなこというんなら、いわせてもらいますけどな。私は嫁にえらい仕打ちをされたことありますねん。持病のリューマチが悪うなりましてね、去年の春先、歩けんようになったんですわ。それで、とうとう2週間ほど寝たきりになってしもうて……。
姑C:嫁が下の世話してくれなんだってか?
姑D:そうですねん。2週間、たれ流しで、狭い部屋に閉じ込められて、あんなみじめな思いしたことは生まれて始めてやった。そしたらな、そのうえ、嫁が私の枕もとに鼻をつまみながらすわってこういいますのや。「おかあはん、いまのうちに形見分けしといてください」そいで、私のタンスから宝石や着物や毛皮をひっぱり出してきて並べるんよ。(涙ぐむ)もう悲しいて、くやしいてぇ……。
嫁A:「まだ私は死んどらんよ」といえばよかったのに。
姑D:ええ、いいましたがな。そしたらこうぬかしよったわ。「遅かれ早かれ、同じやろ」――そいで“この鬼嫁ぇ!”と思うたら、リューマチがケロリと治っちゃった。