空前の大不況に見舞われ、コスト削減に躍起なテレビ界。しかしまだまだ高額ギャラを手にしている芸能人も数多く存在する。ある広告代理店社員によれば、「NHKの朝ドラや大河のヒロインを経験した人気女優はギャラが高騰する傾向がある」という。知名度が高くイメージもいいからだ。
現在、ドラマを中心に活躍する女優で最もギャラが高いのが、この条件に該当する松嶋菜々子、鈴木京香、仲間由紀恵、宮崎あおいといった面々だ。彼女たちのギャラはドラマ1話につき300万円前後と最高ランクだが、タレントが出演した際に獲得できるとされる「潜在視聴率」も10~13%と高値安定している。あるテレビ局関係者がいう。
「中でも今一番勢いがあるのが、ドラマ『セカンドバージン』(NHK)で、年下男性との不倫に溺れるキャリア女性を演じた鈴木京香。どの局も“熟女の色香”を前面に押し出した役柄をオファーし引っ張りだこらしい。仲間、松嶋もギャラは高いがハズレはない安全パイ。宮崎も人気はあるのですが、ことあるごとに“NHKではこうだった”と条件面や役柄に注文をつけるので、正直ちょっと使いづらい(笑い)」
広末涼子も1話280万円前後の高額ギャラと見られるが、「突然、結婚や妊娠を発表するなどオファーする側が困惑したケースも」(前出・広告代理店社員)と意外にも評価は高くなかった。
※週刊ポスト2011年1月21日号