2011年は辛卯(かのとう)年。東洋占術研究家の翡翠輝子氏はこう説明する。
「十二支は12年で一回りしますが、十干と組み合わせた六十干支が一回りするには、60年かかります。生まれた年と同じ干支が巡ってくるのが還暦です。十干、十二支ともに木火土金水の五行に分類され、辛は金行で卯は木行。金剋木という相剋の関係となります」
翡翠氏は、辛(金行)と卯(木行)について、さらに説明する。
「木行は、物事の始まりであり、これまで金運・宝くじ運がいまひとつだった人も大いに開運が期待できる年ではありますが、万人に幸運がもたらされるのではなく、格差がさらに進行しそうです。すなわち、刃物にばっさり切られてしまう木行と、きれいに剪定されてすくすく伸びる木行の違いです。金運の芽を大きく育てるためには、金行と木行に関連する場所をきちんと整えることが大切です」
そこで翡翠氏が提案する2011年の開運法は以下の通りだ。
【刃物を整える】
切れ味がシャープな金行は、木行にとってプラスの作用をもたらす。一方、錆びたり切りにくい刃物は、木行を損なう。包丁は使ったらすぐ洗って収納を。汚れたままシンクに放置するのは金運の乱れを呼ぶ。そして、切れ味が落ちたら研ぐ。はさみやカッターナイフ、爪切りなどの刃物も出しっ放しにしないように。
【鍋・やかんを磨く】
金属製の鍋ややかんは金行に属し、木行である野菜を料理したり、お茶をいれるのに使う。内側はきれいに洗っていても、意外と汚れているのが外側。重曹やクレンザーでぴかぴかに磨くと、金行と木行の関係が良好になり、辛卯年の幸運をもたらす。
※女性セブン2011年1月20・27日号