東京都目黒区の池尻大橋駅前で、演説をするスキンヘッドの男性。民主党公認で東京・目黒区議選への出馬を表明した、蓮舫行政刷新担当大臣(43)の夫でジャーナリストの村田信之氏(44)だ。2人は1993年に結婚し、現在、中学1年生の双子の子供がいる。キャスターとして活躍していた蓮舫氏の政界進出は、当時、話題を呼んだが、実はその転身には村田氏の“頭髪問題”が一役買っていた。
「6年前、蓮舫さんを担ぎだしたのは私です。渋る蓮舫をどう口説き落としたか。あそこに村田信之という蓮舫の配偶者がいるが、この人に育毛剤をプレゼントして、口説き落としたのが真相です」
仙谷由人官房長官が昨年6月に行なわれた蓮舫大臣のパーティでこう明かしたのだ。辻立ちを終えた村田氏に話を聞くと、スキンヘッドを手でなでながら、当時の経緯を明かした。村田氏はジャーナリストの田原総一朗氏のスタッフをしており、仙谷氏とも顔見知りだったという。
「カミさんが出馬を決意する前のこと。仙谷さんがテーブルの上にドーンと育毛剤のボトルを置いて、『村ちゃん、これエエらしいで、使おてや』と。何を考えてるんだ、このオッサンと思いましたけど、それに転ぶ僕も僕ですね。頑なに断わっていたカミさんを『そろそろ出てもいいんじゃないの?』と説得したんです。カミさんも育毛剤の話を聞いて大爆笑し、『そのやり方はすごい』と絶賛してました。仙谷さんはなかなか策士ですよね(笑い)」
その商品は『蘭夢』なる薬用育毛剤。ラン科の一種、シンビジウムのエキスを主成分にしたものだという。村田氏は仙谷氏にもらったものを使い切ったきりゆえか、自身への効果は「?」という。とはいえ、蓮舫大臣誕生の秘薬だったとすれば、効果は絶大だったということか。
※週刊ポスト2011年1月21日号