月額数百円から1000円台の“激安医療保険”が続々と登場し、話題を集めている。来店型の保険相談ショップ「保険クリニック」松戸店マネジャー・黒澤明美さんは、こう話す。
「医療技術の進歩で、日帰りや1泊2日で退院できるような手術が可能になり、平均の入院日数は昔よりも減っています。保障は抑えて、そのぶん保険料を節約しようというかたが増えていますね」
ある保険会社が出した新しい医療保険のプランは月額800円(30歳で加入する場合)。その基本的な保障内容は、「入院1日につき5000円」「手術給付金5万円」となっている。それまでの一般的な保障内容「入院1日につき1万円」、「手術給付金20万円」と比べると非常にシンプルになっている。
そのため、5年以上前に医療保険や生命保険の医療特約に加入している場合は、初めから保障が手厚く設定されている分、月々の保険料が3000円以上というケースも多い。いま激安保険に見直すことで月々約2000円の得をする計算になる(下表参照)。
「内容をよく理解せず、保険会社から勧められるままに保険に加入した人の中には、お客様が必要としていない保障の分の保険料を払ってしまっていることがあります」(黒澤さん)
【保障は同タイプでもこんなに違う】
■A社
保険料:月3885円
保障の内容:入院1日 5000円
手術代 10万円
契約期間 終身
■B社
保険料:月2105円
保障の内容:入院1日 5000円
手術代 10万円
契約期間 終身
■C社
保険料:月920円
保障の内容:入院1日 5000円
手術代 5万円
契約期間 10年ごとに更新
※女性セブン2011年1月20・27日号