鍋料理のシメとして定番なのがおじや。特にすっぽんの丸鍋の後に食べるおじやは絶品だ。今回は、雑誌『料理王国』元編集長・土田美登世氏がセレクトした『すっぽん田一(でんいち)』(東京・新宿)の「すっぽん玄米おじや」を紹介する。
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雑誌で「絶倫食特集」をしようものなら必ず取り上げられる、すっぽん料理。コラーゲンがたっぷり入っているので、美肌のためにもできれば気軽に食べに行きたいものだ。が、たいていの店は値段が高い。その値段に負けて庶民は1年に1回食べに行けるかどうかだろう。
でも『すっぽん田一』では一人用の丸鍋が入ったコースを3990円で食べられる。そのコースの最後に出てくるおじやが、この「すっぽん玄米おじや」である。
ベースとなるすっぽんのスープは、佐賀から取り寄せる「はがくれすっぽん」をぐつぐつ2時間煮込んだものだ。アゴ出汁を仕上げに加えてあるので深みがある。このスープを玄米に合わせて葛でとろみをつけてできあがり。
すっぽんスープには白米よりも玄米がよく合う。味の相性だけではなく、ぷちぷちの食感がこの濃厚な味によくなじむのだ。ランチタイムは限定数なので、もしランチに食べられなかったら夜のコースで召し上がれ。
■『すっぽん田一』の「すっぽん玄米おじや」 1300円(限定数・ランチタイムのみ)
【住所】東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿1F
【営業時間】11時半~14時、18~22時半(土・祝17~22時)
【定休日】日(日月が連休の場合は月)
【カード】可
JR新宿駅南口から徒歩5分にあるすっぽん料理の専門店。11席のカウンターが置かれたすっきりした店内は落ち着ける。ランチタイムでは、すっぽん料理はここに紹介した限定のおじやのみだが、「さば味噌煮」などおなじみの和定食が900円から揃う。夜は「美味コース(3900円)」「すっぽん革命コース(7140円)」「がっつりすっぽん大鍋(8900円)」と、いずれのコースもすっぽん料理が楽しめる
撮影■岩本朗
※週刊ポスト2011年1月21日号