発足55周年を超え、これまで錚々たる顔ぶれを輩出してきた早稲田大学の漫画研究会。同研究会OBである弘兼憲史氏(1966年入学)と国友やすゆき氏(1971年入学)が、「オレたちの漫研時代」について語った。
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弘兼:僕がいた頃に、「最近の大学生は漫画を読む」といわれるようにもなった。右手に『少年マガジン』、左手に『朝日ジャーナル』ってね。マルクス・マージャン・マンガ。大学生はこの3つの「マ」をやるといわれたりした。
国友:その当時ってバイトとか、してましたか?
弘兼:飲食店のメニューを頼まれてイラストで作ったりしてたよ。あと、漫研経由でもデパートとかの催事で出張似顔絵描きのバイトがあった。
国友:それと、漫研では代々、『漫画サンデー』(実業之日本社)の原稿とりのバイトがありましたね。
弘兼:よく、『こんにゃく物語』(実業之日本社)を描いていた馬場のぼるさんの所へ行ってた。懐かしいなァ。
国友:あと、1年生は早稲田祭が近くなると、似顔絵描きの講習会を受けさせられた。
弘兼:あった、あった。早稲田祭の恒例行事だから、先輩が指導するんだよね。僕はデフォルメして漫画っぽく描かなかったのが好評で、女の子の列ができたんだよ。
※週刊ポスト2011年1月21日号