「タニタの社員は、太りすぎもやせすぎもいません。みんなバランスよく食べて動いているからか、ちょうどいい体形になっていると思います」と語るのは、家庭用計量器等を製造するタニタの社員食堂(通称“タニタ食堂”)担当・荻野菜々子さん(28)。
そんなタニタ食堂で、日々社員が食べているレシピを本にして出版したところ、大反響を呼び、120万部を突破。続編を望む声にこたえて第2弾『続・体脂肪計タニタの社員食堂~500kcalのまんぷく定食~』(大和書房、1200円)が発売となった。
タニタ食堂では、メニューは毎日違う献立で、1か月前に決めて社員にメールで送る。いまや憧れの的となった食堂は、社員といえども完全予約制。平均60人の食事を3人でまかなっているというから、メニューを決めるだけでも大変だ。どうやってメニューを決めているのだろうか?
「社食ができた1994年から人気の高かったメニューが、代々引き継がれてきていて、200種類以上のストックがあるんです。新作レシピも月に1度は出しますが、過去のメニューの食材を人気の高かったものに替えたり、工夫して出しています」(荻野さん)
一番人気はカレー。そのアイデアレシピは第1弾の本にも掲載されている。
「なぜ、カレーが一番とわかったかというと、カレーの日は、当日のキャンセルがほとんどないんです(笑い)。それで休日明けに元気を出してもらいたくて、月曜日にカレーを出すことが多いですね」
※女性セブン2011年1月20・27日号