神戸で自主トレ中のシアトル・マリナーズのイチロー(37)が、斎藤佑樹(22)を「夢の中で対戦した」「嫌みがなくてすごい」などと褒め称えた記事が話題だ。というのも、これまでのイチローとスポーツ記者の関係は決して良好ではなかったからだ。
斎藤はイチローと同じマネジメント事務所「バウ企画」に所属することが決まっている。
「イチローは不勉強な質問が飛ぶと突然、激怒して会見を打ち切ることが珍しくなく、他の選手のように記者たちとつるまない。そのためシアトルにいる日本の常駐記者は共同通信くらいのもので、ほとんどが地元のフリーライターを通信員に使うなど、半ばほったらかしでした。ただ、斎藤が同じ事務所に所属したことで、状況が一変した。イチローが斎藤への取材に影響力を持つようになったので、むげには扱えなくなったのです」(スポーツ紙記者)
何ともケーハクな「ハンカチ狂騒曲」ではあるが、「巨人番がエース記者」と呼ばれた時代も、今は昔か。
※週刊ポスト2011年1月28日号