菅総理は消費税増税を再びいいだした。だが、果たして消費税増は国民生活にどんな影響を与えるのか? 埼玉大学経済学部教授の相澤幸悦氏はこう喝破する。
「菅首相は年頭会見でも消費税増税に言及して『政治生命を懸ける』と言い切った。しかし、1997年に消費税を値上げした直後に金融危機が起き、復活の兆しが見えていた日本経済は壊滅的な打撃を受けたことからもわかるように、菅政権が唱える『増税で景気を良くする』というのは、経済の常識を全く知らない妄言です。国民生活や景気を踏みにじっても財源を握ろうとする財務省の旗振りで消費税増税に走るのは、三流政治どころか亡国政治です」
※週刊ポスト2011年1月28日号