いま話題の「黒食」には体を温める効果があるほか、生活習慣病の防止などほかにもさまざまな効果があるという。そこで、黒食材と白食材を徹底比較した。すると、黒食材>白食材という結果に…。
【黒豆>大豆】
大豆は、イソフラボンやサポニン、レシチンなどの栄養素が豊富。脂肪の生成を抑制し、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やして血液をさらさらに。一方、黒豆は一般的な大豆の成分はもちろん、皮に含まれる黒い色素・アントシアニンは老化を防止する抗酸化力に優れている。毎日10~20粒を目安に継続的に摂取するのがおすすめ。
【黒ごま>白ごま】
栄養素が豊富で、なかでもビタミンEには血行を促進して冷えや貧血を改善する作用がある白ごま。抗酸化物質のセサミンやセサモリンも含み、セサミンにアルコール解毒を助ける効果がある。
黒ごまはさらに、白ごまのセサミン、セサモリンに、皮の黒い色素であるアントシアニンが加わり、3種もの抗酸化パワーが効力を発揮する食材。煎りごまやすりごまにすれば、吸収力&効力もさらにアップ。
【黒糖>砂糖(上白糖)】
99%がすぐにエネルギーになる糖質で構成された砂糖。疲労回復効果が高く、強壮作用がある。しかし、精製する段階でミネラルやビタミンなどの栄養素をほとんど失ってしまう。
一方、黒糖は、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラル、ビタミンB1、B2などを含む。漢方では胃腸を丈夫にし、肝臓を温め、血行促進、瘀血(おけつ=血液の停滞)を解消する作用もある。
【黒酢>酢(米酢)】
酢は、酢酸などの有機酸、ビタミン、ミネラルが豊富。食欲増進作用のほか、乳酸を分解して疲労回復効果を発揮。殺菌作用もあり、生活習慣病予防に効果が期待できるが、体を冷やす陰性食品。
一方、黒酢は米酢より長期醸造しているため、必須アミノ酸の含有量が高い。食後血糖値の上昇を抑え、糖尿病や高血糖による動脈硬化を防ぎ、脂肪の体内蓄積を抑制する。骨密度の低下を防ぐ力も。
※女性セブン2011年2月3日号