大きさ0.03ミリ、目には見えないけれど1月下旬から少しずつ飛び始めている花粉。ハウスダスト&花粉のエキスパートである花王・生活者研究センターの小島みゆきさんはこう解説する。
「ピーク時には1日約2000万個の花粉が家の中に。大量飛散が予測される今年は、早めの対策が必要です。一般家庭で花粉量の調査をすると、その春の花粉が秋まで残っている家も見られました。花粉は一度侵入したら取り除かない限り、いつまでも家の中を漂い続けます。去年の花粉が残っている可能性もあるので、花粉の付着しやすいカーテンなどは、ピーク前に洗濯してリセットしておくのがおすすめです」
家の中でも花粉が潜伏しやすい、玄関、トイレ、リビングについて、小島さんに解説してもらった。
【玄関】
「花粉は表面積の広い前身と背中に大量に付着。着たままサッと手で払っても背中の花粉は全部落ちません。上着は玄関に入る前に脱ぎ、2~3回勢いよく振り払いましょう。上着は花粉が付きにくいダウンジャケットがおすすめ。いちばん付くのはウールのコート。今年流行のファーも要注意です。外出時はマスク、眼鏡、帽子も忘れずに!」
【トイレ】
「衣類を脱ぎ着するうえ、締め切りがちなトイレは実は花粉だらけ。特にトイレマットには大量の花粉が付着しています。花粉が飛び始める前にきれいに洗っておき、ピーク時もこまめに洗濯しましょう」
【リビング】
「家の中で花粉がいちばん多く付着するのはカーペット。毛足の長い布類は花粉が奥に入り込むので、花粉を固めるスプレーをしてから、掃除機がけを」
※女性セブン2011年2月3日号