ライフ

あらゆる育毛剤を試した男が唸った育毛剤

 ともかく育毛に関しては一家言あるのが『飛び込めっ! 男の科学くん』(ぶんか社)著者の川口友万氏。自らのM字脱毛を生かして、あらゆる育毛剤を経験した男は、1本の育毛剤にどんな評価を下すのか。以下、川口氏のレポートだ。

 * * *
 私は育毛剤を信用してない。育毛剤の謳い文句は、毛穴から栄養を流しこんで髪を育てる。私は笑う。髪と野菜を間違えてないか? 「M-1」も宣伝にカイワレの写真だ。カイワレが育とうが枯れようが髪と関係ないだろう。さらに毛穴の“皮脂を除去し、大掃除”の宣伝文句に、ホームレスを見ろ、洗わなくても髪は抜けない、と小バカにした。

 しかし私が間違っていた。

「M-1」を製造販売しているサラヴィオ化粧品、その本業はバイオである。カニの甲羅から抽出されるキトサンは食品添加物や医薬品の原料だ。普通は塩酸などで甲羅を溶かして抽出する。同社では化学薬品を使わず、酵素で分解、抽出している。同社が扱う酵素はカニの甲羅さえ分解するのだ。その酵素を配合したのが「M-1」だ。

 さらにもう一つ、細胞を元気にする酵素が作り出した活性低分子群も含まれている。細胞の環境を整え、毛母細胞を復活させる。「市販の育毛剤が効かないのは、毛母細胞が弱ったままで栄養を入れようとするからです。いくら栄養を入れても細胞が吸収できないと意味がない」(同社・濱田拓也社長)

 毛穴の掃除は、この酵素群を毛母細胞のある毛乳頭まで届けるために行うのだ。酵素の作用は細胞の種類を問わない。だからカイワレにM-1を与えるとその成長が対照群の1.5倍も早い。外的ストレスを酵素が除去した結果、細胞の分裂速度が上がり、成長が早まったのだ。

 私は日に何度も「M-1」を噴霧している。「M-1」は水のようでにおいもなくさらさらだ。だから髪をかき分け、頭皮に直接吹きかける。ボツボツがなくなれば、酵素の力は本物だ。使い始めて1週間、錯覚でなければ、ボツボツが小さくなっている。

 結論はまだ少し先だが、今日も私は「M-1」を頭に吹きつけている。

※週刊ポスト2011年2月4日号

関連キーワード

トピックス

渡邊渚さんの最新インタビュー
元フジテレビアナ・渡邊渚さん最新インタビュー 激動の日々を乗り越えて「少し落ち着いてきました」、連載エッセイも再開予定で「女性ファンが増えたことが嬉しい」
週刊ポスト
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(61)と浜田雅功(61)
ダウンタウン・浜田雅功「復活の舞台」で松本人志が「サプライズ登場」する可能性 「30年前の紅白歌合戦が思い出される」との声も
週刊ポスト
4月24日発売の『週刊文春』で、“二股交際疑惑”を報じられた女優・永野芽郁
【ギリギリセーフの可能性も】不倫報道・永野芽郁と田中圭のCMクライアント企業は横並びで「様子見」…NTTコミュニケーションズほか寄せられた「見解」
NEWSポストセブン
主張が食い違う折田楓社長と斎藤元彦知事(時事通信フォト)
【斎藤元彦知事の「公選法違反」疑惑】「merchu」折田楓社長がガサ入れ後もひっそり続けていた“仕事” 広島市の担当者「『仕事できるのかな』と気になっていましたが」
NEWSポストセブン
「みどりの式典」に出席された天皇皇后両陛下(2025年4月25日、撮影/JMPA)
《「みどりの式典」ご出席》皇后雅子さま、緑と白のバイカラーコーデ 1年前にもお召しのサステナファッション
ミニから美脚が飛び出す深田恭子
《半同棲ライフの実態》深田恭子の新恋人“茶髪にピアスのテレビマン”が匂わせから一転、SNSを削除した理由「彼なりに覚悟を示した」
NEWSポストセブン
保育士の行仕由佳さん(35)とプロボクサーだった佐藤蓮真容疑者(21)の関係とはいったい──(本人SNSより)
《宮城・保育士死体遺棄》「亡くなった女性とは“親しい仲”だと聞いていました」行仕由佳さんとプロボクサー・佐藤蓮真容疑者(21)の“意外な関係性”
NEWSポストセブン
過去のセクハラが報じられた石橋貴明
とんねるず・石橋貴明 恒例の人気特番が消滅危機のなか「がん闘病」を支える女性
週刊ポスト
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(写真は2019年)
《広末涼子逮捕のウラで…》元夫キャンドル氏が指摘した“プレッシャーで心が豹変” ファンクラブ会員の伸びは鈍化、“バトン”受け継いだ鳥羽氏は沈黙貫く
NEWSポストセブン
大谷翔平(左)異次元の活躍を支える妻・真美子さん(時事通信フォト)
《第一子出産直前にはゆったり服で》大谷翔平の妻・真美子さんの“最強妻”伝説 料理はプロ級で優しくて誠実な“愛されキャラ”
週刊ポスト
「すき家」のCMキャラクターを長年務める石原さとみ(右/時事通信フォト)
「すき家」ネズミ混入騒動前に石原さとみ出演CMに“異変” 広報担当が明かした“削除の理由”とは 新作CM「ナポリタン牛丼」で“復活”も
NEWSポストセブン
万博で活躍する藤原紀香(時事通信フォト)
《藤原紀香、着物姿で万博お出迎え》「シーンに合わせて着こなし変える」和装のこだわり、愛之助と迎えた晴れ舞台
NEWSポストセブン