ID野球で知られる野村克也監督は「勝ち続けた日は下着を替えない」「負けた日は行きと同じ道を通らない」といった「ゲン担ぎ」をしていたそうだが、会社組織の中でも様々な縁起の担ぎ方がある様子。OLたちに、「わが社のジンクス」について紹介し合ってもらった。
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アコ(IT・28歳):ウチの社長は人事面でもあり得ないほどジンクスを気にする。
りな(商社・31歳):社員はたまったもんじゃないね。
アコ:でしょ? でも異動の時期になると、見るからに怪しい占い師が社長室にやってきて、社員の顔写真を見ながら社長と何やら密談してるの。
まな:(金融・28歳):「顔相」でも見てんのかなァ?
アコ:たぶん。ウチは目元にホクロがあるヤツばかりが登用されてるから、絶対そっち系だ。新入社員の採用の際なんて生年月日や字画を見て、社長との相性がいい人だけを採るって噂。でも、ウチは社長のワンマン企業で社長がいなけりゃ成り立たない会社だから、誰も何もいえない。
なみ:(サービス・27歳):うへ~。
アコ:私が受かったのもその占い師に「霊格が高い」っていわれたからだって社長にハッキリいわれた。
りな:ウチの専務もゲン担ぎでたびたび名前の漢字を変えるんだけど、結構な頻度でさ。幹部にも「お前はこの漢字にしてみたらどうだ?」って勧めてて、みんな仕方なくやってる。でも、そのたびに名刺とか社内資料を刷り直さなけりゃいけないから、バカにならない出費になるの。縁起より経費のこと考えろってね!
なみ:やりすぎ~。
※週刊ポスト2011年2月4日号