急転直下、JR東海副会長の松本正之氏がNHK次期会長に決定した。
しかし、実は本命は別にあったのだと、経済ジャーナリストの町田徹氏は指摘する。
「東芝相談役の西室泰三氏です。氏家氏は後継に西室氏を強く推し、西室氏も受諾する意向だったといいます。ネックは現行の放送法が『過去1年間に放送機器メーカーの役員だった場合はNHK会長になれない』としていることでしたが、原口前総務大臣が放送法改正でこの規定を緩和しようとしたため、実現寸前でした。ところが結局、期待された放送法の改正が先の特別国会で実現しなかったため、西室氏の目はなくなったのです」
※週刊ポスト2011年2月4日号