昨年の年間ベストセラー総合1位の『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(「もしドラ」)をきっかけに、経営に関心を抱くOLが増えているという。彼女たちに「もし社長になったら」のテーマで、会社の改革案を議論してもらうと…。
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サキ(メーカー・29歳):うーん、社長ねェ…。ウチの会社は男尊女卑だから、まずは女子社員に優しい会社にしたいかな。
ミカ(サービス・27歳):私は労働時間を短縮したい。
ちず(金融・25歳):だよね。まずは残業禁止。
ゆう(商社・27歳):賛成。ホント、上司が帰るまでダラダラ残ってるのって、バカらしいよね。
あん(IT・26歳):やることは一気にやって、休みはガバ~ッと取れる職場が理想。
サキ:同感。一度でいいから、欧米みたいに3週間ぐらいバカンス取ってみたいよね。
ミカ:有休や生理休暇からして、取りにくいのが現実だもん。悲惨な失恋をした後は毎晩、泣いてるから、翌日は目が腫れてて会社に行きたくないしね。
ちず:聞いた話だけど、ある女性社長が率いる会社では、「失恋休暇」ってのがホントにあるらしいよ。
ゆう:やっぱ、女は分かってんな~。でも、申請しにくいんじゃない?
ミカ:全社員に恋の破局を知らせることになるからね。
あん:それもヤだ。だったらいっそ、昼間に堂々と休みたいな。名付けて「シエスタ制度」。昼寝部屋も作って、社員がみんなゴロ寝しちゃうの。
ゆう:昼寝は賛成だけど、部長の隣では寝たくないな。
ちず:だったら、自宅勤務を認めるのはどう? 家で仕事できたら、将来的に家事育児とも両立できそうだし。
サキ:いいねェ。満員電車やお局のチクチクした嫌味からも解放されるしね。
ゆう:でも私は上司に見張られてないと、絶対仕事しなくなる自信がある。
サキ:だったら逆転の発想で、思わず長居したくなる会社にするってのはどう? 社内に24時間利用できるジムがあったり、プールがあったり、エステやマッサージがあったりするなんて、よくない?
あん:IT業界には実際そういう会社があるらしい。羨ましいよね~。
サキ:3時のおやつ用にパティシエを常駐させるってのも、いいな。
ミカ:冷蔵庫にシャンパンがゴロゴロ冷えてるとかね。
ゆう:気分転換用に、映画コーナーも用意しとこっか。
ちず:スーパー銭湯も欲しい。
ミカ:癒し用にペットもいてもらわないとね。よっしゃ。社内にプチ・ムツゴロウ王国みたいなのを作ればいいんだ。
※週刊ポスト2011年2月11日号