予測では、今年の東京は昨年の8.5倍ものスギ花粉が飛散し、観測史上2番目の多さになるという。
とはいえ、「花粉の巣窟」でも「花粉症に苦しむ人がいない」と答えた業者がある。例えば、山を舞台に仕事をする猟師の世界。
「昔からマタギの花粉症なんて聞いたことがない」(「マタギの里」として有名な北秋田市役所阿仁総合窓口センター)
「そもそも山に入って狩猟をするということは、大自然と真正面から向き合い、全身全霊をかけて闘うこと。ヤワな体質、精神力では山には勝てない。それに、仮に花粉症だったら銃の照準がずれて危険です。スギ林は見通しがいいから獲物を追い込む場所になる」(大阪府猟友会)
と、本誌が取材した範囲では確認することができなかった。
彼らは「地元の人が多く、幼い頃から山に入っているから耐性ができているのかも?」と口を揃えていたが、真相はわからない。
※週刊ポスト2011年2月11日号