「KIG OF SMTOWN」――
1月25日夜9時ごろ、他の9組がステージを終えたクライマックスの40曲目。暗転した東京・代々木体育館にそんな声が響きわたると、文字通り会場が揺れた。
そしてまぶしいほどの光に照らされ、闇に浮かび上がった東方神起のユンホ(24)とチャンミン(22)の姿を確認すると、客席は歓喜の声を上げる人、声にならない声で泣き叫ぶ人、地面にへたりこんでしまう人…と、パニック状態に。観客1万人以上の感情が一気にあふれ出した瞬間だった。
この日行われていたのは、韓国の大手芸能事務所「SMエンタテインメント」が主催する音楽イベント『SMTOWN LIVE』だった。BoA(24)、少女時代ら人気アーティストが集結し、2日間で2万4000人の集客だったが、応募はその20倍の40万人以上だったという。
チケットはインターネットのオークションで10万円以上で売買され、寒風の中、会場の外には音漏れ組(会場から漏れる音を聴くために駆けつけたファン)が数百人にものぼったという。
そんなプレミアチケットとなったこの日のライブで多くの観客のお目当てだったのが、活動を再開させた東方神起の2人だった。日本でのライブは、2010年1月の『CDTVスペシャル!』(TBS系)以来、約1年ぶりのことだった。
※女性セブン2011年2月17日号