最近、駅近辺にさりげな~く登場している個性豊かな自動販売機の数々。あると便利なグッズから、おすすめを表示するマシンなど、バラエティー豊かなラインナップであなたの来るのを待っている。
『自動販売機の文化史』(集英社新社)の著者でジャーナリストの鷲巣力さんが最新自動販売機事情を語る。
「日本の自販機の主流は、飲料とたばこだったのですが、たばこはタスポでしか買えなくなり売り上げが減少傾向にあります。また、駅ナカにコンビニが登場し利用者が流れていることもあり、あらたな市場開拓のために、さまざまな商品をテストしているのが現状です」。
新商品を試すには人が多く行き交う都心の駅が最適。そこで駅周辺に登場しているわけだ。JR東日本ウォータービジネスによると、Suica対応機では半数近くがSuica利用だそうで、「高機能化と商品の拡大が新しい自販機の大きな特徴。いずれクレジットなどの利用も可能になるでしょう」(鷲巣さん)。
さて、まず紹介するのは今年1月、霞ヶ関駅に新登場した「カットりんご自販機」。売っているりんごは皮つきと皮なしの2種類で各190円。東京メトロ丸ノ内線、霞ヶ関駅のB1a出口付近に設置されている。青森産のフレッシュなカットりんごがパックされており、りんご約半分(約80g)がはいっていて1袋あたり42kcal。朝食を食べ損ねた人やデザートにもおすすめ。