離婚後も、なぜか離婚前と同じ生活を送る人たちがいるという。離婚経験のある40代女性は語る。
「離婚はしたけれど、子供には離婚のことを知られたくないので、今も結婚していた時と同様、元夫と一緒に暮らしています。もちろん家事や元夫の世話もしているし、名乗っている姓も夫のまま。養育費や慰謝料、財産分与などの条件も決めていません」
なんとも妙な関係だが、こうした女性の心理を、『男の離婚』等の著書のある行政書士の露木幸彦氏はこう分析する。
「妻は“離婚することがケジメ”だと思い、夫との間に一線を引きたかったのでしょう。“夫と妻”ではなく、“子供の父親、母親”という役割に限定したことで、非常に安定した生活を送れているのではないか」
離婚したものの、マイホームが夫名義であるため、「出ていってほしい」といい出せず、渋々、そのまま同居を続けるケースもある。
※週刊ポスト2011年2月18日号