気密性が高くなって便利になった近代住宅。しかし、一年中、安定した温度が保たれる室内では、夏だけじゃなく、寒いこの時期にも鼻につくような嫌~なにおいが…。その原因と、消臭テクを紹介!
【トイレ】
キレイに掃除をしているつもりでもなんだかにおう…という場合、盲点となっているのが、便座裏と壁の両わきの2か所。臭気判定士で臭気対策アドバイザーの石川英一さんはこのようにアドバイスする。
「特に温水洗浄便座タイプの場合、ノズルや脱臭装置のフィルターはこまめに掃除をすることが必要。洋式便器のご家庭では、男性が立って用を足すと120度の角度に飛沫が飛び散るので、壁の両わきからにおいが発生していることが多いんです」
尿のアルカリ成分を中和させるため、洗面器にはいった湯に大さじ1杯程度(約15cc)の酢を入れて混ぜ、ひたした雑巾を絞って拭く。
「酢のにおいが気になる場合、レモンの輪切りをひと切れ入れてもいいでしょう。消臭効果が期待できます」(石川さん)
【バスルーム・洗面所】
水まわりは最大のにおいゾーン。洗面所は常に水切れをよくし、洗濯機も使用後は蓋を開けて乾燥させておくことがポイント。
「使い終わったバスタオルなどを洗濯かごに入れておくと付着した汗などから菌が繁殖してにおいの原因に。面倒でも必ず1度、完全に乾かしてから洗濯かごに入れるようにしましょう。部屋干しの洗濯物に関しては、扇風機を“弱”にして長時間かけて乾かすように」(石川さん)
浴室の毛髪や垢などのたんぱく質、石鹸カスはバクテリアの好物なので要注意。
「風呂上がりにはシャワーの冷水を壁や床にかけて浴室内の温度を下げましょう。湿気を防ぎ、菌の繁殖を食い止めます」(石川さん)
その後の換気も充分にしたい。
※女性セブン2011年2月17日号