「辛い思い出をひきずって別れたくない」と、最後に家族で楽しい思い出づくりをしようと考える夫婦が増えている。なかでも“人気スポット”なのが、東京ディズニーランドなのだとか。
作家の内藤みか氏も「離婚ディズニー」をした一人。
「悲しくジメジメと別れるのでなく、最後はお互いに楽しく別れたいと思って。写真館でコスプレして、子供を真ん中に記念写真も撮りました。そしてディズニーの翌日に離婚届を提出。私の知り合いで、ほかにも“離婚ディズニー”したカップルがいたので、密かなブームなのかも」(内藤氏)。ディズニーランドではなく、海外に“離婚旅行”に出かけた夫婦もいるという。
また、離婚後に新しい出会いがあっても、「前の妻(夫)とは関係ない」「できれば知られたくない」と思うのが普通だと思っていたら、最近では新しい彼女に、別れた妻をあえて紹介するケースが増えている。
「私が知るかぎりでも、過去に少なくとも200件はありました。多くの場合、養育費や慰謝料のカラミですが……」と語るのは、『男の離婚』等の著書がある行政書士の露木幸彦氏だ。
離婚時に養育費や慰謝料の支払いを約束しても、新たに結婚して子供が生まれた場合には、約束通りの支払いが厳しくなり、元妻と交渉しなければならないこともある。草食系の元夫は、一人で元妻と対峙する自信がないということか。
「元妻にアプローチする際に、元夫と新しい彼女が揃って、元妻に挨拶をするんです。逆に、元妻が“再婚相手の顔が見たい”といい出すケースも相当ありましたね」(露木氏)
※週刊ポスト2011年2月18日号