全国で患者急増中! 感染拡大は1月第2週から3週連続で倍増と猛威を振るうインフルエンザ。その対策にはまず敵を知ることからと、国立感染症研究所感染症情報センターの谷口清州医師と水嶋クリニックの水嶋丈雄院長のふたりが、インフルエンザの素朴な疑問に答えてくれた。
Q:花粉症とインフル同時にかかったら?
A:「花粉症は目がかゆいといったアレルギー症状のほか、重症化すると発熱や関節痛などインフルエンザと似た症状が出る場合もあります。どちらかわからなければ医療機関で診断を受けて」(水嶋院長)
インフルエンザの症状の特徴は、発熱、関節痛、くしゃみ、せきがトータルで出る。風邪は鼻水だけ、せきだけ、発熱だけと局所に出るのが特徴。
Q:鳥インフルエンザは人間にうつる?
A:世界中で拡大を見せる鳥インフルエンザ。宮崎県の養鶏場などで感染した疑いのある鶏が次々と見つかり、人にうつらないか心配だが…。「鳥に適したウイルスの型なので、そのままでは人にはめったに感染しません」(谷口医師)
Q:ワクチンは型ごとに種類があるの?
A:「今季のワクチンは1種類で新型、B型、Aホンコン型に対応しています。ただし、ウイルスはワクチンが出たあとでも少しずつ変化しているので、ワクチンの効果が落ちることもあります」(谷口医師)。予防接種していても油断は禁物。
Q:精神的にまいっているとかかりやすい?
A:「適度な緊張は免疫を高めるといわれますが、インフルエンザに精神状態はあまり関係ないでしょう」(水嶋院長)。気合よりもまずは睡眠と栄養補給で免疫力を高めるほうが先決。
※女性セブン2011年2月17日号